カテゴリー: 泣き虫なまいき石川啄木

行ってまいりました「泣き虫なまいき石川啄木」

吾郎さん、なんつーか……ぴったりだったね!

パンフレットに、こまつ座社長の井上さん(井上ひさしの娘)とシスカンパニーの北村プロデューサーの対談が載っていて、どうやら随分早い段階から「~啄木」は稲垣吾郎で、という話があったらしい。
井上さんも井上さんの娘さんもSMAPファンだそうで「絶妙のキャスティング」と仰ってます(自分の好きな人を呼べるなんて…いいな…)。
プロデューサーお二人、啄木を「だいたいがひどい男」「甘ったれで嘘つ」とケチョンケチョンですが…そんな啄木がぴったりの吾郎さんでしたww

シナリオは、啄木が死ぬまでの3年間、貧乏と家族のいさかいばかりの日常生活を追うのみ。
時代も明治と今から100年近くも前ですが、日々の生活のやりくりや、夫婦•嫁姑•親子関係の問題など、今の自分たちにもおきかえて考えられるような内容です。
「泣き虫なまいき石川啄木」というタイトルですが、啄木のというより、どうしようもない家族のわちゃわちゃな日常を描いた物語。

何より、テンポよく生き生きとした俳優さん方の演技に常に会場には笑いがあふれ、寄席でしょうもない話を面白おかしく話してもらっているような、そういう距離の近さを感じる舞台でした。

私は結局原作本を読まず「石川くん」を私的公式ガイドブックと勝手に定め観劇に臨んだのですが、これが良かったです(パンフレットに「石川くん」著者の枡野さんも文をよせています。パンフレットは買いだ!!お得なり)

おかげで石川くんがとんでもないろくでなしであるという前情報はあったのですが
石川くんのお父ちゃんは更に輪をかけたろくでなしでした…

寺(一応、坊さんだから)の金に手を付けて追い出され、息子を頼って突然やってくる。
病弱な嫁の綿入れを勝手に質に入れる。
死んでしまった孫の位牌を勝手に質に入れる。
結局ぜんぶ酒代に消える。
口を開けば、薬にもならない禅問答。

どうしようもね~…

でも、家族の今まで以上の財政難に、食い扶持がひとり減るからと、強がりを言って家を飛び出しちゃうお父さん。
そんで、近くの道ばたにうずくまってこっそり泣いてるお父さん。
憎めないよね~。
そういう、どうしようもないけど、うざったいけど、憎めない、切り捨てられない家族の繋がりというのがテーマだったのかな、すごく…入り込んで観てしまいました。

そして初めて見る吾郎さんは、細いというより、すごく平べったかった!!!ww

啄木の歌のひとつに

たはむれに
母を背負いてそのあまり
軽きに泣きて三歩あゆまず

(何の気なしに母をおんぶしてみたら、あんまり軽いことに驚いて、悲しくて、三歩も歩くことができなかった)

というのがありますが、
劇中にハジメ(吾郎さん)が母(渡辺えりさん)を背負って

お、重すぎて…一歩も進めない」www

と仰るシーンがあり、客席を笑いの渦に巻き込んでおりました。
2人ともトドのようにひっくり返ってるし…ww

渡辺さんは吾郎さんの3人ぶんくらいに見えました(ごめんなさい)

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